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vol.020 母のおやつ、君のおやつ

私が幼稚園の頃に、大好きだったおやつがあった。


さつま芋が四角にごろごろと入ったおやつでとてもとても美味しかった。
同級生のおうちが和菓子屋さんで商店街の端にあり、
そこに買いに行ったことをよく覚えている。


小学校に上がる前に東京に引っ越してきたから、
そのおやつは東京では見ることもなくそのまま記憶の隅に押しやられてしまった。


君が産まれて、母になったらおやつを手作りすることに憧れていた私は、
小さい頃に食べたあのさつまいもが四角にごろごろ入ったおやつを作ってあげたかったんだ。

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お芋だから小さい子にも食べやすいし身体にもいいでしょ。
お芋大好きだったもんね。


いろいろ調べたらわかったの。
あれは名古屋では有名なローカルなおやつだったてこと。
「鬼まんじゅう」。君も好きなおやつだよね。


いつか、君が誰かに作ってあげられるようになるといいな。


おばあちゃんは子育て中も仕事に夢中だったけど
身体にいいおやつを買ってくれ、
専業主婦に憧れた私はおやつを手作りした。


結局、私は仕事を始めて働く母となった。


これから君はどんな女性の生き方を選ぶのだろうか。

福島利香


by blog-fromkitchen | 2013-02-27 13:36 | 台所からの手紙

vol.019 美味しくないお味噌汁

7fae467e9ae336875cce665976767e191 Vol.019 美味しくないお味噌汁


「お味噌汁、おいしくない」
そういって、君たちは、お味噌汁をよそわなくなったね。


日本人は、お米とお味噌汁がいい、
と私は思っているので、途方にくれたよ。


しかも、お味噌は、私が作って、一年寝かせたもの。

赤ちゃんの君を連れてスーパーに買い出しに行くのが大変だったから、
戸別配達をしてくれる生協に加入したの。


食に対して、意識を向ける、ということを生協のカタログで知ったよ。

冬になると、味噌づくりの特集が組まれてね、
おうちでお味噌が作れますっていうの。


私ね、すごくびっくりしたんだよ。
お味噌はお店で買うもの。工場で作るもの。こう思っていたから。

簡単に作れる。
うちの味の味噌が作れる。
ワクワクしながら準備したよ。


一晩水につけた大豆は、大きくなる。
当然、豆の量が多くなる。
一度に煮れるお鍋がなかったので、
圧力なべ、保温なべ、普通のお鍋、全部を駆使してどんどん煮ていった。
台所は、煮えるお豆のいいにおい。


煮えたら、つぶすんだよ。
フードプロセッサを持っていなかったから、手作業。
マッシャーや小さいすり鉢を使ってみたり、ビニール袋に入れて、
上からつぶしてみたり。


そのあとは、塩と麹を混ぜ合わせて、お団子を作って甕に詰める。
混ぜ合わせるのも、大量だったから、大変。
大きいホットプレートでも間に合わなかった。

単純作業ながら、なれない一人作業は大変だった。


けれど、君たちが喜んでくれるだろう、
おかわりしてくれるだろう、そう思って、がんばったんだよ。

だから、とってもとっても、悲しくもあった。


ある時、だしを変えてみた。
だしパックではなく、
昆布と削り節で、だしをとってみたの。

そんなだしの取り方は、やったことが無かったし、
きっと難しくて、私には、無理だと思ってたんだ。

でもね、やってみたら、驚くほど簡単だったの。

調理中から、だしのいいかおりがしたね。


食卓に上がった、お味噌汁の鍋。
いいかおりがするけれど、君たちは、よそおうとしない。

味見だけしてみて。
私のお願いを聞いてくれたね。


ちょっとだけよそって、食べた…

「おいしいね、このお味噌汁!」
そういって、たっぷりよそって、おかわりまで。


うれしかったな。


おいしいものは、おいしいってわかるんだね。


確かに、今までのお味噌汁は、おいしくなかったね。
おいしいてづくり味噌でも、だしがおいしくなかったり、
量が多すぎたり、煮立ててしまったりしたら、おいしくないものだね。


お母さん、知らなかったよ、気づかなかったよ。

おいしくて、やさしい食事で、君たちの身体を育ててあげたいよ。
本当においしいものをおいしいと感じる味覚を育ててあげたいよ。


そう思いながら、明日もお味噌汁を作るね。

生徒さん(春奈さん)


by blog-fromkitchen | 2013-02-25 13:28 | 台所からの手紙

vol.018 水も飲めなかったつわりの日々

43000b80f32ac76e5fd2cf887fa9f47f2 Vol.018 水も飲めなかったつわりの日々


維吹へ


維吹がおなかにいたとき、ハハのつわりは
とーーっても大変だったの。


おなかに赤ちゃんがきたなーと思ったらもう、
すぐにごはんは何にも食べられなくなって、
飲むゼリーだけで過ごしていたの。
でも、飲むものもどんどんだめになって、
ついには水も飲めなくなった。


お姉ちゃんのときもちょっとはつわり、あったけど、
比べものにならないくらい、しんどかったんだ。

毎日5時間は点滴しないといけませんって、病院でいわれたの。
必ずしないと、お母さんがあぶないですよって。


お水が飲めないから、ハハがからからになっちゃうってことなの。
毎日でたいへんだから、入院にしてもいいですよって。

でもうちには2歳のお姉ちゃんがいたから、
入院はしたくなかったのね。


ちょうど運動会やお誕生日もあったし、
お姉ちゃんはハハがしんどいのをみて元気がなくなっていて、
大好きなデザートも一緒に食べられないから
「わたしもいらない…」って。


それにハハにはお仕事もあるし、
入院はしないで、病院に通いますって約束したよ。

だからハハは、朝お仕事に行って大急ぎでいろんなことして、
お昼から点滴に行って、
夕方お姉ちゃんを保育園にお迎えに行って、
おばあちゃんたちの作ってくれた、お姉ちゃん用のごはんに
助けてもらいながら、毎日過ごしていたの。


気持ち悪くなっちゃうから、ごはんが作れなかったんだ。
維吹はおなかのなかで、どんなふうに思ってたのかなあ。

ハハはダイエットってあんまりちゃんとしたことなかったけど、
食べなければ体重は減るんだってことがよくわかった。
会った人にはかならず、どうしたの?って言われてた。


そしてやっぱり、ごはんを食べないと力がでないこと、
ほんとうによくわかった。
すぐに疲れるし、お仕事のあいだはがんばっていても、
そのあとは何にも考えられないくらいぼーっとしちゃうの。

つわり、いつ終わるんだろう、って考えながら、
でも赤ちゃんが生まれるまでずっとつわりっていう人もいるから、
あんまり考えないようにしよう…って思ったりね。


維吹がおなかの中で、ハハが何にも食べたり飲んだりできなくても
それでもちゃんと大きくなってくれていることが、
たったひとつの安心だったんだよ。
ハハの体重はどんどん減るのに、維吹は大きくなってるの。
お母さんのこれまで摂ってきた栄養で、赤ちゃんはそんなときも
ちゃんと育つんだって。


結局あのときは2か月くらい、毎日病院に行っていたの。

でもね、こんなにたいへんなつわりになるなんて、
この子は生まれて来たら
もしかして食べものの好き嫌いがいっぱいあるタイプの
子かもしれないな…おなかのなかで好き嫌いしてるのかも、
とか思ってたんだよね。
チチともよく、そんな話をしてたよ。


それが、全然。
なんでもすごくいっぱいよく食べる、
こんなに元気な、維吹だったってわけ。

お姉ちゃんと維吹とそろっておしゃべりしながら
ごはんを食べられるようになるなんて、
あのときからは想像もつかなかったしあわせだなーって思うんだ。


今でも、なんであんなつわりだったんだろう、って
ときどき思い出すよ。
でも、まあいっか、こんなに元気に生まれてくれたんだから。
いつもそう思うの。

濱田沙織


by blog-fromkitchen | 2013-02-21 13:21 | 台所からの手紙

おひなさまのお料理教室 青山ボヌールドサクラにて

昨日開催した、青山の親子サロンでのFrom Kitchenプロジェクトの


お料理教室 「毎日のやさしいごはん~桃の節句編~」


小雨降る寒い中、

小さなお子さん連れで13組のみなさんがいらしてくださいました。


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村尾先生からお出汁のひきかた、


時短の方法、保存の仕方、


お鍋でごはんをたくときのお話し、


お米を浸水させてからコップで計る計量の仕方。


今回は出汁ノートを作成して、我が家で練習できるようになってます。



~お客様の感想です~


・ 料理本ではわからないことが学べました。


・ 本ではわからない細かいコツがわかりました。


・ レシピがきちんとしている!


・ 身体に優しい料理を正しく知りたかったので勉強になりました。


・ まりこ先生やスタッフさんの優しい雰囲気にリラックスできました。


・ 昆布を引き出すタイミングの見つけ方がわかりました。


・ 手元が見れると良かったです。

   (そうですね・・・。奥沢のお教室ですと調理の段階やお鍋の様子を見ながらお伝えしています)




皆さんからいただいた感想を、これからのお教室運営に反映させていき、


小さい子連れで参加でき、また、妊婦さんにも通っていただけるように


楽しいお料理教室にできたらいいと思っています。



ほんとうに、寒い中、いらしていただいて感謝です。



今月は26日に、奥沢のキッチンでも開催します。


今回は満席となりました。



3月の開催も予約を受け付けておりますので



お問い合わせください。


http://fromkitchen.org/





by blog-fromkitchen | 2013-02-19 15:44 | ---イベント

vol.017 はじめてのおにぎり

43000b80f32ac76e5fd2cf887fa9f47f1 Vol.017 はじめてのおにぎり


あれは近所の氏神様に七五三のお参りに行った日のこと。


ママは着付けやら、髪飾りの準備やらで、
朝から慌ただしくしていました。


その間に、なんとなくご飯を炊いていたのは、
お昼におかずと一緒に食べようかなと思ったから。


そのことをすっかり忘れて、午前中のお参りを無事に済ませ帰宅。
ほ~っと一息つきながらあなたの着物をほどき、
片づける前に、念のため着物用のお鞄の中を開けてみると、
そこにはラップにくるまれた三角の大きいおにぎりが一つ入っていました。


「なんでこんなところにおにぎりが?」と
あまりにびっくりしてあなたに聞くと、
「おなか、すくかな~?と思って」と。


あなたが1人でおにぎりを作る作業を
もくもくとしていたことに気づかなかったことに反省をしつつも、
お参りに行ったらおなかがすくかもしれない、
と思って3歳の小さなあなたが自分の食事を用意しようと思うことに、
生命力を感じました。


毎日、ごはんをお茶碗によそったり、
運んだり、お手伝いしているもんね。


こんなことが生きる力に結びつくんだよね。
教えてくれてありがとう。

上木明子


by blog-fromkitchen | 2013-02-13 13:18 | 台所からの手紙

vol.016 かーちゃん、カフェしてもいいかな?

43000b80f32ac76e5fd2cf887fa9f47f Vol.016 かーちゃん、カフェしてもいいかな?


カフェを始めた時は、あなたはまだ小学3年生だった。


かーちゃんがカフェを始める時、あなたに聞いた。
「かーちゃん、カフェしてもいいかな?」って。
そうしたら、あたなは「いいよ」って言ってくれた。

でも、その時はあなたはまだ小さくて、それがどういう事になるのか、
ちゃんとわかってなかった。


それから数カ月後にかーちゃんのカフェがオープンした。
かーちゃんは、朝からずっと、カフェで毎日毎日、働いていた。
お家に殆どいなくなってしまった。


ある日、何か些細なことでケンカした時に、あなたは泣きながら私に訴えた。
「お願いだからもう、カフェやめてよ」って。


かーちゃん、凄く胸が痛かった。
直ぐにやめておうちにいてあげたかった。
また、前みたいに学校に迎えにいってあげて、
ご飯作ってあげたかったよ….
でも、まだ、オープンしたばかりだったから、
それだけはできなかった…..


あなたは学校が終わったら、
カフェに来てかーちゃんの仕事が終わるまで待ってたね。


常連のお客さまから「こんにちは」って話かけられるのが苦手だった。

おやつには、カフェモカをよく作ってあげた。
あなたのカフェモカは、チョコレートシロップが、
多めで生クリームがたっぷりのってるスペシャルカフェモカ。
大人の飲み物をこと時初めて飲んで、嬉しそうだったね。


あれから6年の時が過ぎ、あたなは15歳になった。
夏には、かーちゃんと一緒にカフェに立って手伝ってくれた。

お客さまにも、もう恥ずかしがらないて挨拶できるようになった。
テキパキと働いてくれた。本当に頼もしく育ったくれたね。


今では、あなたは自分でカフェモカを作って、かーちゃんと一緒に飲んでいる。


あの時、かーちゃんは諦めなくて本当に良かった。

城光寺直子


by blog-fromkitchen | 2013-02-08 13:14 | 台所からの手紙

vol.015 ハイカラ・クリームコロッケ

7fae467e9ae336875cce665976767e19 Vol.015 ハイカラ・クリームコロッケ


私と家族の大好物にクリームコロッケがある


小さなときから食べてきた ”母の味“ 


牛乳嫌いの私に、何とか牛乳を食べさせたい! と考えた母の作品
私が子供のころのコロッケといえばじゃがいものコロッケが普通だったから
トロリとしたクリームコロッケはとってもハイカラだった


結婚してからは自分で作らないと食べられないのでせっせと作った
子供たちにも大好物で定番メニューの一つになった


今ではどこでも買えるクリームコロッケだけど、どれを食べても“ なんだか違う! ”
やっぱり母の味とは違うのである


毎日のテーブルに並ぶ“普通の食事”が、子供たちの記憶に重なっていく

力を入れなくてもいい、普通でいい


重なりは ものすごく大きな力になっていくはずだ! 
と思う私がいる

村尾まりこ


by blog-fromkitchen | 2013-02-05 13:11 | 台所からの手紙


「食卓から家族を作る」をコンセプトにした家庭料理の料理教室です。子連れでご参加いただけます。東京都渋谷区(最寄駅:代々木上原)


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