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vol.014 グズグズの朝は

今日の朝は、不調だったね〜。
理由もわかってる、おねしょしちゃったからだよね。
(あなたは「ちがう!」って言うと思うけど…)
とにかく、お風呂でチチとあなたがけんかしてるのが
わかって、久しぶりにきたな、と思った。


保育園への出発が15分でも遅れたら、
チチは仕事に遅刻しちゃうんだよね。
バタバタを何年かやってたどり着いた、
ハハの朝のちょっとした作戦がはじまったよ。


うちの朝ごはんは、パンもごはんもある。
それときのうのスープのアレンジを出すのが定番。
余裕があったらウインナーとかココットをつけて、
きみたちが大好きなフルーツまでいければ
うちの朝のフルコースだよね。


今日はゆかりおにぎりか、
チーズトーストにしようかなって思ってた。
スープのアレンジは豆乳みそ汁かな、
この前買った葉たまねぎも入れて、
どういう野菜かクイズにしようかなー、とかね。


でも、けんかの声を聞いた時から作戦変更!
こういうときは、不機嫌でもぱくぱく食べてくれる、
ツナマヨおにぎりに限る。

ラップに包んだおにぎりにして、時間がきたら
上着を着ながら、靴をはきながら、出発しながら、
バス停でも、もぐもぐできるるように…。


それと、不調なときのクイズはさらに揉めるから、
中身がなにかなクイズでぶぶーって言わなくていいような、
わかりやすいスープ。アレンジ中止!
もちろん、その他のおかずとデザートは省略!


ハハは涙を拭きながらおにぎりを食べおわったあなたをみて、
こんな朝でも、けっこううまくいくようになってきた、
って思ったんだ。
「今日さ、朝泣いちゃったけど、バスまにあった。えらい?」
えらいえらい!

濱田沙織

8599b2ecf2a6279f4a6ab2bed792213f Vol.014 グズグズの朝は

by blog-fromkitchen | 2013-01-23 13:03 | 台所からの手紙

vol.013 ハーフバースデーの苦い思い出

珠季へ


ハーフバースデーっていうのは、生まれて半年のお祝いのことだよ。
赤ちゃんが1歳になるのが待ちきれなくて、半年でやるのかもね。


珠季のハーフバースデーの日、ハハは張り切って、かわいいごはんにしようって思った。
いつもは1回食を朝10時頃にしていたけど、
チチが仕事にいく前に、記念写真を撮って、みんなで朝ごはんにしたんだよ。


せっかく離乳食も始めていたし、なんとなく好きそうかなっていうものを集めて。
バナナヨーグルトパンがゆ、アボカド、いちご、小松菜。
当時の珠季にしたら、朝から豪華な食事。完食したよ。


離乳食といえば、はじめてのものは朝に食べましょう、ってよく言われる。
アレルギーだったとき、すぐに病院に行けるようにって。

忘れもしないこのハーフバースデーの朝、食べ終わってしばらくしたころ。
珠季にどんどんじんましんが出て来て…、
おなかや、顔や、頭まで、真っ赤になって…、もちろん大泣き。


つらそうだった。これってアレルギーかもってちょっと思ったけど、
今日はじめて食べたものはなかったし、どんなじんましんがアレルギーかとかわからないし、
ほかの病気かもしれないし、すごく不安だった。とにかく病院に連れて行かなきゃって思ったよ。

そしてさらには、いつもの小児科の休診日だったんだ。


ハハは急いで、泣いてる珠季を車に乗せて、はじめての小児科に行ったよ。
順番を待っている間はチチに電話したりもした。

小児科で診てもらう頃には、ひどかったじんましんは少しひいて、
たぶんアレルギーだからって薬をもらったよ。


近くの大きな病院で検査してきてくださいってことになって、
その日に食べたものをぜんぶと、よくあるアレルギーの食べ物が、
珠季にとってどうなのか、血をとって検査したんだ。

結果は、卵とミルクとピーナッツのアレルギーだった。
ハーフバースデーのメニューは、ヨーグルトがだめだったんだね。


それからはよく説明をきいて、勉強して、除去食で行こうってことになったよ。
アレルギーの食べものは、アレルギーじゃなくなるまで食べないようにするの。
そのやり方で、少し大きくなって治る子もたくさんいるって聞いたから、それに期待したんだ。
ハハにとっては、また新しい世界のはじまりだった。


アレルギーとなると、おじいちゃんやおばあちゃんも気にして勉強して、
本当にいろんな治療法があるのを知らせてくれたりした。

でもハハは、病院で先生としっかり話して決めた方針を、ぜったい守るって決めたの。
うっかり食べちゃわないように、すごく気をつけるようになった。


珠季にあげるもので、買ったものは、裏の表示をすみからすみまで確認したよ。
パン屋さんでパンを買う時も、ミルクを使っていないパンはありますかって、必ず聞いてた。
外に行く時もだいたいお弁当を作ってたよ。

珠季のごはんは私がきちんと管理するぞっていう気持ちは、
新米お母さんらしい、すごくすごく強い気持ちだったような気がする。

濱田沙織

20090416 1035239 2 Vol.013 ハーフバースデーの苦い思い出



by blog-fromkitchen | 2013-01-19 12:56 | 台所からの手紙

vol.012 豆まき、柏餅、おせち料理

あなたが2歳になった時に、私達はカナダに住み始めました。


そこは、島で小さな町で日本人なんて殆どいなかった。
友達もいなかった私達。
かーちゃんもあなたも、
カナダの生活に慣れるために一生懸命だった。


幼稚園でも小学校でも日本人はあなただけだった。
あなたは、とても恥ずかしがり屋だったから友達ができるか凄く心配してたんだよ。
イジメられないかも心配した。


学校に通い始めたら、あなたはどんどん英語でおしゃべりするのが上手になってきた。
友達もできたね。ほっとしたし、嬉しかった。


けれど、あなたが英語で友達と遊んでいる姿を見ていると、ちょっと寂しくなる。
いつかは、あなたは日本人じゃなくなっちゃって、
かーちゃんともう日本語で話せなくなっちゃうかもしれないってね。


15歳になったあなたは、日本で生まれた事は知っているけど、
日本に住んでいたこと、覚えてないもんね。
カナダで暮らし居る方が、ずっとずっと長いものね。


でもね、これだけは、ずっとずっと忘れないでほしい。
あなたのお父さんとお母さんは日本人で、
あなたは日本で生まれて、
2歳まで日本にいたんだよ。


そんな、思いがあるから、2月には、豆まきした。
5月には柏餅を作ってお祝いした。
そして、お正月には、おせち料理で新年を迎えてきたね。

きっとあなたは、これからもどんどんカナダの人になってゆくのだろうね。
かーちゃんはあなたの中にどれだけ「日本人」であることを刻めるのかな。

城光寺直子

P1130050 001 Vol. 012 豆まき、柏餅、おせち料理


by blog-fromkitchen | 2013-01-17 12:54 | 台所からの手紙

vol.011 みかん食べすぎ~

維吹へ

維吹は今年の冬、みかんを食べるのがとっても上手になったね。

まずなにがうまいかっていうと、「ハハだっこ〜」って抱っこさせて、
「あっちーく。あっち〜」って誘導していい位置に行ってから、
「これ!これ!かん!べるー」ってみかん食べる宣言をするところ…。

こうなるとハハも、おやつの時間じゃないのに、なんだかつい渡しちゃう。
うまく手に入れたあとは、 自分でむけるし、もぐもぐ静かに食べてにっこり。
いいかんじだよね。

必ずハハにひとつくれるのも嬉しいな。
皮も自分でぽいできるんだよね。
ぽいしたあとの拍手も、自分で。

c5e4ae2450a12ceda026a1fcb7df0dbf Vol.011 みかん食べすぎ〜


問題はここからで、2個目、3個目っていきたくなっちゃうんだよね。
「かん!かん!もいっこ!かん!」ってみかんコールに一生懸命。


そう、おいしいよね。
みかんはフルーツかごに入れてあるから見えるし、
おとなも好きなように食べたりするし…


「かん!かん!たべたいー!」…でも、
ちっちゃい子はそんなに食べちゃだめなの!!


おねえちゃんが維吹とおんなじ1歳のとき、
保育園の入園前の健康診断に行ったら、
からだが全体的に黄色くておかしいって、
「みかん病」って言われたことがあるんだ。


みかん病は、柑皮症のことで、
カロテンっていう栄養をいっぱい摂りすぎて、
からだに溜まっちゃう病気。
カロテンはからだの調子を整える大事な栄養なんだけど、
とりすぎたら吸収できなくて、たまっちゃうんだよね。


そのころのおねえちゃんは、
たしかに、みかんが大好きだったからいっぱい食べてた。
でもそれだけじゃなくて、おやつといえば、さつまいもかかぼちゃがメインだったし
(このときはハハがお仕事に行って、
チチがおねえちゃんのお世話をしていたっていうのもある。
お菓子ばっかりにならないように、
ハハは、さつまいもかかぼちゃあげてね!って言ってたの)、
今の維吹と同じでお肉よりごはんよりお野菜が大好き。
だからちっちゃいのにカロテンを摂りすぎだったってわけ。


治す方法は、緑黄色野菜の禁止!
健診とかで、いっぱい食べる子には野菜を増やそうって言われていたから、
まさか食べすぎて禁止になるなんて思ってもみなかったな。


にんじんとかほうれん草もだめだってことで、
保育園に入った早々、別の献立にしてもらったりしたんだよ。
2か月くらい緑黄色野菜は控えたメニューにしてたかなあ。


治ってみると、やっぱりあのころのおねえちゃんは、
ちょっと黄色かった^^;
ハハは、ちっちゃい子がどのくらい食べたらだめなのかって、
なんとなくわかるようになったよ。


もちろん野菜はたっぷり食べていいんだけど…みかんの季節は要注意だね!

と、いうわけで、維吹もみかんの食べすぎには注意なの!


ごはんのとき、にんじんも食べたいでしょ?
維吹だけお野菜なかったらいやでしょ?!
って言っても食べるのが大好きな1歳さんには、なかなか伝わらないんだけど。


ハハは心を鬼にして、
3個目のみかんはだめって言ってるんだよ。
大泣きしてる維吹に言っても聞こえないかもしれないけど、
そのうちわかってね…。

濱田沙織


by blog-fromkitchen | 2013-01-13 12:25 | 台所からの手紙

vol.010 おねいちゃんになった日のお弁当

秋なのに少し暑いくらいの朝だった。

君は幼稚園の遠足でコスモス畑にいく日で私はお弁当を作っていた。

幼稚園に入ってからお弁当は残したことがなく、
いつも「お弁当、からっぽー」と言って帰ってきた。

臨月で予定日を1週間も過ぎていた私は、
早朝からの軽い陣痛をこらえながらお弁当を作っていた。

きっと君が遠足から帰ってきたら、おねいちゃんになっているだろう。
なんて思いながら・・・。

おかずは君のすきなウインナーと
さつま芋をマッシュしバターの風味をきかせた巾着。
きっとお弁当箱は空っぽで帰って来るだろうって思っていた。

君を幼稚園まで送り、そのまま産婦人科へ。
あいかわらず微弱陣痛で産まれたのは3時頃だった。
夕方、君がおばあちゃん達と病院に来た。

その時におばあちゃんから聞いた。
「お弁当、ほとんど食べなかった」って。

お母さんが自分だけのお母さんじゃなくなるって思ったのか。
どうなのか。なんだかせつなくなってしまってね。

もうあれから18年もたつのに思い出すんだ、あの日のせつなさ。
そういえばさつま芋の巾着、あれから作っていないかもね。

ここに1枚の写真がある。妹が産まれてすぐ出かけた時の写真。
ちょっぴり元気のない君の姿が写ってる。
君がおねいちゃんになって、私がふたりの娘の母になった頃の写真だ。

福島利香

 Vol.010 おねいちゃんになった日のお弁当
























by blog-fromkitchen | 2013-01-13 11:36 | 台所からの手紙

vol.009 入園を思い出す、節分

珠季がはじめて保育園に行ったのは、3年前、
1歳のときの2月1日。

保育園に入れるようになって、
チチもハハも、とっても嬉しかったけど、
いちばん大きな気持ちはドキドキだった。

珠季、泣いてないかな?ごはんはちゃんと食べてるかな?
お友だちと遊べてるかな?って。

急に入園が決まっていろいろ準備もあるし、
はじめは慣らし保育だからお迎えをおばあちゃんたちにお願いしたり、
どたばたしてたんだ。

だから2月3日が節分ってことはすっかり忘れてたの。
仕事では節分はやらないんだ。
ハハが仕事が終わって急いで帰ったら、
珠季はおうちで鬼のお面をつけて遊んでたよ。
クレヨンをツノにして、「ーの!に!」って言って楽しそうにしてた。

 Vol.009 入園を思い出す、節分
ハハは、あーそうだ、節分だったなあって気がついて、
そういう季節の行事をやってくれるのって
保育園っていいところだなあって思ったよ。

連絡帳にはお昼ごはんの前に「豆まき」って書いてあった。
先生が鬼になって出て来た時は、珠季は泣いちゃったんだって。
でもその後は楽しく遊んだみたいで、
ハハには、珠季が保育園に行くようになってはじめて安心したことだったと思う。

節分って気付いたのが、家に帰ってからだから、六時半くらいだったかな。
おうちで節分メニューでもつくりたいところだったけど、
時間もないし珠季もおなかすいちゃうし、ちらし寿司にしたんだ。
ふつうのごはんを予約して炊いてあったのを、急遽お寿司にしたの…。
野菜はあるものを入れて、お酢はちょっとにして。

それからは保育園っ子だから、節分を忘れるなんてことはなくなったよ。
お正月が終わったら節分ってかんじだもんね。
一緒に太巻きを作ったり、保育園の帰りにお寺の豆まきにも行くし、
もらったお豆を食べたりしてるよね。

今年は維吹も1歳でいろんなことよくわかるようになってきたから、
「おに」のこと教えてあげようよ。
豆まきも姉妹ふたりでできるかも。
節分メニューもいいのを作るつもりだよ。

だけどハハは、節分になると、珠季の入園のころを思い出すの。
ばたばたで節分のことなんて忘れてたんだよなーって。

チチとハハは今でも忙しいけど、あのときに比べたら、
今はのんびりしてるほうかもね。

009 2 Vol.009 入園を思い出す、節分

濱田沙織



















by blog-fromkitchen | 2013-01-12 20:09 | 台所からの手紙

vol.008 後姿の子供たちへ

引っ越しが多くて友達作りに苦労をした子供たちが社会人になり、
母の子育てがひと段落着いたのは3年前。
それは本当にあっけなくやって来て、毎日の食事を作る張りもなくなった。

元気で大きくなってほしい! の願いから、
母は食事当番のような毎日を楽しんでいた。

学校から帰ってくると”今夜はなに?“と言いながら入ってきて、
食べたかったものに”ビンゴ“ の日はテーブルが盛り上がった。

当時はお天気や体調を考えながらメニューを考える事が面倒だと思った母だったが、
今となってはもっと楽しめばよかった! と後悔の日々。

子供が何を望んでいるか? 
を考える訓練を山ほどさせてもらったお蔭で、
娘の好物のグラタンや餃子は外したことがない。
疲れる頃の“おはぎ”も“どうして食べたいことが解かったの?”と言わせるほどだ。

が、成長に伴って子供たちは我が家の食事以上の楽しみを見つけ、
外に目が向いて行った。
自然の成り行きと思いつつも母は淋しかった。

子供が大きくなるって淋しいね!と父に言うと、
健全に育ってくれた証拠だよ!ちゃんと育ってくれたから安心して出ていくんだよ !! 
と言われたが、うれしく思えなかった。

ところが最近になって娘が料理をするようになり、
母の味を基準にしているようだと解かった。

よその味では満足しないから味を思い出してマカロニグラタンを作ってみたとか、
家の親子丼の味が出ないんだけど・・と写真添付のメールが入る。

 Vol.008 後姿の子供たちへ


我が家のコツを教えながら、
娘の中にはうまく刷り込めているのかもしれない、
と嬉しくなる母がいる。

息子が家庭を持ち、娘も自立。
これから先、子供たちの食卓に母の足跡はどれくらい登場するだろうか、と考えることがある。

贅沢は言わない。
疲れた時、悲しいとき,嬉しいときに母の味を思い出してくれれば…。
形が進化したとしても、どこかで繋がっていってほしい!!
と、ひそかに願っている母である。

村尾まりこ

























by blog-fromkitchen | 2013-01-08 13:04 | 台所からの手紙

vol.007 ふたりのデザートのこと

珠季と維吹へ

ふたりはデザートが大好きだよね。
ハハも大好き。みんなで食べるのって楽しいよね。

ハハが子どものとき、みーちゃん(ふたりのおばあちゃん)は
いつも朝ごはんにフルーツをつけてくれてたの。
フルーツを食べると体の調子がよくなるし、朝食べると、
学校に行ってからよく勉強できるって言ってたよ。

それから、フルーツを食べる時は1種類だけにすると便秘になりにくいって、
これはハハがおとなになってからだけど聞いたことがあって。

やってみたら、そんなかんじがするの。珠季と維吹も女の子だから、
だんだん大きくなってくると便秘しやすいかもしれない。
だからハハは、毎朝のデザートでフルーツは1種類。
パーティーとかお友だちがきたり、
特別な時は、たくさん食べると楽しいから、そうするって決めてるんだ。

珠季のはじめてのフルーツはりんごだよ。
ミルクじゃなくておっぱいを飲む子は、
お母さんのおっぱいの味が毎日変わるから、
ジュースはあげなくていいって聞いたんだけど…、
珠季が3か月くらいのときにハハが一緒に食べたかったからあげちゃった。
りんごを擂ってあげたの。はじめての顔は、びっくりして味わって、かわいかったなー。

維吹はね、パイナップル。
珠季とハハで食べてて、維吹にもあげてみようかって思ったんだ。
思いつきだったからそのままフォークにさして渡して、飲むっていうかなめるっていうか、
そんなかんじがはじめてのフルーツ。

パイナップルはすっぱい味も強いけど、
維吹は意外においしそうにしてたよ。
このときが3人で食べたはじめてのフルーツだね。

ハハも絞ったり擂ったりするより楽だなって気付いたから、
維吹はそのまま渡すスタイルになったんだ。
 Vol.007 ふたりのデザートのこと

じつはハハがけっこう嬉しいのが、
珠季も維吹も、デザートといえば、ケーキとかお菓子よりもフルーツが好きだってこと。
ビタミンをたくさん摂ってほしいし、
おいしい素材をそのままいっぱい味わってほしいし、
季節も感じられるし、フルーツが好きだといいことがいっぱいあると思うんだ。

それから、ふたりが一緒に食べるのがとってもいいなって思ってるよ。
だからこれからもデザートのお皿はひとつで出すから、仲良くわけっこしてね。


by blog-fromkitchen | 2013-01-02 12:47 | 台所からの手紙

vol.006 トランペットとナポリタン



 Vol.006 トランペットとナポリタン


今夜は、クリスマスコンサートだったね。

あなたは、ブラスバンド部でトランペットを担当している。

空気をいっぱい吸い込んで、力強くトランペットを吹いている姿を見ると、13年前の事を思い出します。

私達がカナダに引越ししてきたのはクリスマスの季節だった。

あの時のあなたは2歳になったばかりで、おむつだってしてたし、おしゃべりもまだだった。
あなたが1歳の時に小児喘息と診断されて、空気のきれいなカナダに引越ししたら、治るかもしれない。
かーちゃんには、そんな願いがあってカナダに引越しすることを決心しました。

けれど、その願いは虚しく、何度も何度も肺炎を繰り返して、ERに行かなくちゃいけなくて。
時には重い肺炎になって、もしかしたら、なんて思うこともあったんだよ。
喘息で、肺炎で苦しそうに、やっと息してるあなたの寝顔をみて、かーちゃんはいつも「代わりたい」って願ったよ。

あなたは沢山、沢山薬を飲まなくちゃいけなくて、不味い薬を泣いて嫌がったよね。
でも、薬のまないと死んじゃうから、無理やり飲ませた。あなたの体に沢山悪い物を入れてしまった、本当に辛かった。

もうコレ以上、あなたの体に悪い物はいらないから。ご飯いっぱい食べたら、元気になってくれると思ったから。
かーちゃんは一生懸命あなたが美味しく食べてくれるご飯を作ったよ。

けど喘息になると、いつも何も食べたくなくなっちゃったよね.食べないと元気にならない、いつも心配したよ。
けど、これだけは食べてくれたね。かーちゃんのちょっと甘いスパゲティーミートソース。

15歳になった今でも、あなたの大好物だよね。
明日はかーちゃんのスパゲティーミートソースにしようね。

今、あなたが力強くトランペットを吹いている姿をみることができて、嬉しくて涙がでてくるよ。

かーちゃんより


城光寺直子















by blog-fromkitchen | 2013-01-02 12:35 | 台所からの手紙

vol.005 おいしいおっぱいになる話



 Vol.005 おいしいおっぱいになる話


珠季へ

珠季は4歳になって、ハハが説明するといろんなことがわかるようになってきたよね。
「たまきもおとなになったらおっぱいでる?」お母さんになったら、たぶん出るかもね。

ハハはお母さんになるまで、自分でおっぱいをあげるのがどういうことかわかってなかったし、
あんまり勉強しなかったの。珠季がおっぱいのこと知りたいなーって思ったのはすごい!

珠季が赤ちゃんのときのこと、教えてあげるね。

珠季が産まれて、ハハははじめてお母さんになったんだよ。
おむつをかえて、お風呂に入れて、お散歩して、寝かせて、細かいお世話もぜーんぶはじめて。
小さい赤ちゃんが、どんどん毎日成長していくのを、よーくよく見ながら、おもしろいなあ〜って思っていたよ。
珠季も、維吹が産まれたらかわいくて夢中になっていったよね。
珠季が産まれた時のハハの気持ちも、そんなかんじだったと思うよ。

珠季が産まれた病院は、おっぱいがよくでるようになるまでは、
ミルクも使っていいよっていう方針だったの。
産まれて5日だけ入院して、退院したら、哺乳瓶からは飲むけど、
おっぱいはあんまり飲まなくなっちゃったんだ。

でもハハはせっかく出るようになってきたおっぱいを飲んでほしかったから、
いろいろ工夫して、飲んでもらえるようにがんばったの。
おっぱいをたくさん飲むと元気な子になるかもって思ったんだよね。
ハハがお仕事に戻ったら、珠季は保育園に元気に行けるほうがいいしね。

それから、赤ちゃんって一度にたくさん寝られなくて夜も起きちゃうんだけど、
だから夜もおっぱいを飲むのね。
でもいつもハハのおっぱいを上手に飲めないから、
珠季もハハも疲れて来ちゃったの。

それで、また産まれた病院に行って、おっぱいの先生に相談にいったんだ。
そうしたら、おっぱいをあげるときの抱っこの仕方とか、どっちのおっぱいからあげるかとか、
いろいろ教えてもらえて、ようやくちょっと飲めるようになったんだよ。

ハハはよかったーって思って、おなかもぺこぺこだったから、
病院の帰りにハンバーガーを食べたの。珠季もよかったーって思ったのか、
いつもよりたくさん寝たんだよ。だからハハもおうちに帰ってお昼寝をしたんだ。
ふたりでぐーぐー寝たの。

これで安心かなって思っていたら、
夜、ハハはすっごく高いお熱が出て来ちゃったの!
おっぱいもすごーく痛くなって、せっかく飲めるようになったと思ったのに珠季もやっぱりあんまり飲まないし。

ハハがお薬をのまなくちゃいけなくなったら、
おっぱいにもお薬がでてくるから、珠季におっぱいをあげちゃだめなのね。
それも心配だった。

「乳腺炎」っていう病気のこと、
ハハはお母さんになったばっかりだったから、ぜんぜん知らなかったんだ。
おっぱいがたくさん出過ぎたり、どろどろになったり、赤ちゃんがあんまり飲まなかったりして、つまっちゃうのが乳腺炎。

そうなるとおっぱいがおいしくなくなるから、余計飲まなくなるんだって。

ひどくなると手術をしないといけないんだよ。
珠季はハハが抱っこしないと泣いちゃうから、入院とかになったら大変だって思った。

ハハはまた赤ちゃんの珠季を連れて、
お熱でふらふらだったけどがんばって病院に戻って、
先生に治してもらったの。

これがまた痛くて大変だったんだけど、
そこではじめて乳腺炎のことを教えてもらったんだ。

甘いもの、辛いもの、油がいっぱいのもの、
牛乳とかバターとかチーズとかクリームを使ったもの、パン、パスタ、おもち、フルーツも、
なるべく食べちゃだめって言われて、本当にびっくりした。

そうなると食べていいのは、
野菜と、さっぱりしたおかずと、ごはんと、スープくらい。
でもこれでおいしいおっぱいになるんだって。

ほんとかなー?って思ったけど、もうお熱も痛いのもいやだし、だめなものは我慢したよ。

そうしたらやっぱりおいしいおっぱいになったのかもしれない。
珠季は上手にごくごく飲めるようになったよ。

それでどんどん大きくなって、もっとごくごくいっぱい飲むようになって。
珠季は「もっとのみたいよー!」って言ってるみたいになったよ。
そうすると、ハハのおっぱいもいっぱいでるようになった。

いっぱいのんで寝ちゃうときは、しあわせー♡っていう顔をしてたの。
珠季は今でもホットミルクで「はーしあわせー」って言うでしょ?赤ちゃんのときからなんだよ。

それからも、乳腺炎にならないように、おっぱいをあげている0歳の間は、
すっごく気をつけてたんだ。
とんかつ屋さんに行っても一口だけにして、
その後は珠季におっぱいをたくさん飲んでもらったり、
レストランのデザートもチチにあげたりしてた。
コーヒーにミルクは入れなかったし、パンにバターも塗らなかった。

維吹のときも、ハハ、アイスとか食べなかったの覚えてるでしょ?

それでもたまに乳腺炎になりそうにはなったけど、
それほどひどくならずに、ずっとおっぱいだけでミルクは足さずに赤ちゃんの珠季と過ごせたの。
その時は何とも思ってなかったけど、
保育園に入る時には先生に「全部おっぱいにしてたなんて、ハハがんばったね」ってほめられたんだよ☆

珠季のおっぱいが終わって、ハハもなんでも食べられるようになったけど、
乳腺炎で食べないほうがいいものっていうのは、
今でもなんとなく気になるようになっちゃった。
もともと、クリーム味のものは大好きだったんだけど、
身体にいいってわけじゃないな、とか思うようになった。おいしいけどね。

それでやっぱり、ごはんとおかずとお味噌汁とっていうごはんが、
一番安心だなーって、思ってるんだ。珠季はそういうごはん系のメニューがいちばん大好きだよね。

おっぱいの味が、そういうごはんだったからかもしれないよ。
いつも「おーいしー!」って言ってくれるし、ごはんも「たまきがやるー!」って炊けるようになったし、
ハハもごはんのおかげで嬉しいことがいっぱいあるよ。
こんどはお味噌汁をじぶんで作れるように、練習しようね。

濱田沙織




















by blog-fromkitchen | 2013-01-02 12:25 | 台所からの手紙


「食卓から家族を作る」をコンセプトにした家庭料理の料理教室です。子連れでご参加いただけます。東京都渋谷区(最寄駅:代々木上原)


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